コーヒー豆を「生豆で買ったら安く飲めるのか」徹底調査!

生豆で買ったら安く飲めるのか おうちカフェ

毎日のコーヒーライフを少しでも安く楽しみたいですよね。節約はしたいけど、本格コーヒーじゃなきゃ嫌!という方のために、コーヒー豆を生豆で購入して、自分で焙煎したら安くできるのか調査してみました!

たまにネットでコーヒー豆を探しているときに、生豆のまま安い値段で売っているのを見ます。その生豆を購入して自分で焙煎すれば、かなり安くなると思うので、徹底的に調査することにしたという流れです。

生豆だとどのくらい安くなるのか

コーヒー豆の銘柄やブレンドなのか、そうでないかによって価格に差がでるため、「サントス No.2」や「マンデリン G1」「ゲイシャG3 ナチュラル」「ブルーマウンテン No.1」の4種類に絞り、ブレンドではないコーヒー生豆の価格をAmazonと楽天市場で調べてみました。

結論としては、焙煎豆よりも平均¥414/100g安くなり、約55%のお金を節約できることが分かりました!おおよそ半額で購入できます。銘柄ごとに調査した結果は以下のとおりです。

「サントス No.2」

コーヒー豆原産国で生産量1位であるブラジルのコーヒー豆です。お値段もお手頃なため、初めての焙煎にぴったりなコーヒー豆です。

ほどよい苦味と酸味があり、薫りも豊かでまろやかな飲みやすいコーヒー豆です。ブラジルサントスの等級は、300gに含まれる欠点豆(不良豆)の数で決まっていますが、この欠点豆(不良豆)が入らないということがほぼありえないため、サントスには「No.1」の等級は設けられていません。そのためこのサントス「No.2」が、サントスの中で最高品質となっています。

引用元:ニシナ屋珈琲/楽天市場

しかしながら、上記のとおり欠点豆(欠け豆や虫食い豆)や麻袋の繊維がコーヒー豆に混ざっているため、ハンドピックが必要になります。


生豆の価格は平均して、¥149/100gでした。

100gあたりの価格価格サイトショップ名
¥1742kg¥3,480Amazon生豆倶楽部
¥1771kg¥1,770Amazon日本の中小企業
¥14210kg¥14,223楽天市場松屋珈琲
¥10310kg¥10,368楽天市場たかおマーケット
サントス No.2の「生豆」の価格

焙煎豆の価格は平均して、¥343/100gでした。

100gあたりの価格価格サイトショップ名
¥2842kg¥5,680Amazonばいせん工房 珈琲倶楽部
¥5771kg¥5,775Amazon珈琲専門店 コーヒーばかの店
¥1622kg¥3,240楽天市場ニシナ屋珈琲
¥3492kg¥6,998楽天市場信州珈琲
サントス No.2の「焙煎豆」の価格

おおよそ、57%節約できます!


「マンデリン G1」

コーヒー豆原産国で生産量4位であるインドネシアで生産されるコーヒー豆です。インドネシアでは6つの島でコーヒーが生産されていますが、その中の1つスマトラ島で生産されるコーヒー豆がこの「マンデリン」です。「ブラジル サントス No.2」ほどではありませんが、こちらもお値段がお手頃です。

アジア最大のコーヒー生産国インドネシアのスマトラ島産。その中でも最上級の豆だけを集めたG1グレードのマンデリンです。苦み系の代表で、近年とくに若者中心に人気が高いストレートコーヒー。なめらかでありながらキレのあるコクとキリっと苦い後味を持つ逸品。酸味はなく、オリエンタルな香りが特徴的。

引用元:PaoCoffee/楽天市場

生豆の価格は平均して、¥177/100gでした。

100gあたりの価格価格サイトショップ名
¥2181kg¥2,180AmazonGRATEFUL COFFEE
¥1691kg¥1,695Amazon焙煎工房〜豆太
¥19110kg¥19,116楽天市場松屋珈琲
¥13110kg¥13,176楽天市場たかおマーケット
マンデリン G1の「生豆」の価格

焙煎豆の価格は平均して、¥311/100gでした。

100gあたりの価格価格サイトショップ名
¥3342kg¥6,690Amazonばいせん工房 珈琲倶楽部
¥394300g¥1,184AmazonUCC Roast Master
¥2162kg¥4,320楽天市場ニシナ屋珈琲
¥300500g¥1,500楽天市場MellowCoffee
マンデリンG1の「焙煎豆」の価格

おおよそ、43%節約できます!


「ゲイシャ G3 ナチュラル」

ゲイシャの原産地は、アフリカの北東部に位置する、コーヒー原産国の中で生産量6位の「エチオピア」で、標高1,500〜1,700mで育つコーヒーの木から収穫されます。2004年に国際品評会で優勝したことから、世界中に認知されました。栽培が難しく、収穫量が少ないことから希少性が高いとされています。

「ゲイシャ種は、1931年エチオピア南西部カファ地方のゲシャ村で発見された比較的新しい品種で、市場に現れたのは21世紀になってからと歴史は浅いですが、2004年の「パナマ エスメラルダ農園」の伝説から世界で最も高価なコーヒーの品種として知られるようになりました。

引用元:松屋珈琲/楽天市場

ちなみに、「ナチュラル」とは、グリーンコーヒーを発酵させる過程で、ドライプロセス(非水洗式)で処理したものをいいます。ウェットプロセス(水洗式)とは対局にある処理方法ですね。ナチュラルコーヒーの味わいは、厚みのあるボディとブルーベリーや苺のようなレッドフルーツ、あるいはトロピカルフルーツのような風味が特徴です。規格「G3」は、ナチュラルでは最上級のコーヒー豆です。


生豆の価格は平均して、¥183/100gでした。

100gあたりの価格価格サイトショップ名
¥1035kg¥10,350Amazon大山珈琲
¥2401kg¥2,400Amazonheima store
¥23610kg¥23,641楽天市場松屋珈琲
¥15510kg¥15,552楽天市場たかおマーケット
ゲイシャ G3 ナチュラルの「生豆」の価格

焙煎豆の価格は平均して、¥730/100gでした。

100gあたりの価格価格サイトショップ名
¥774200g¥1,548Amazon欅 Cafe&焙煎
¥960300g¥2,880Amazonカモメロースタリ 東京
¥324400g¥1,296楽天市場大山珈琲
¥864500g¥4,320楽天市場ニシナ屋珈琲
ゲイシャ G3 ナチュラルの「焙煎豆」の価格

おおよそ、75%節約できます!


「ブルーマウンテン No.1」

中米のカリブ海沿岸に位置する島国であり、人口約270万人の「ジャマイカ」で育まれます。 国土は秋田県や岐阜県と同じくらいの広さなんだそうです。ジャマイカの有名人としては、ボブ・マーリーやウサイン・ボルトが有名ですよね。国の地形は、東から西に広がる山脈が特徴的で、「ブルーマウンテン山脈」の標高800〜1,200mの特定エリア地域が産地のコーヒー豆に「ブルーマウンテン」という名前をつけることができるのだそうです。コーヒーの王様といわれるだけあり、気品のある味わいです。知名度もNo.1で、コーヒーに詳しくない方でも一度は聞いたことがあると思います。


生豆の価格は平均して、¥1,024/100gでした。

100gあたりの価格価格サイトショップ名
¥9981kg¥9,980Amazonmaxtower
¥7195kg¥35,999Amazon大山珈琲
¥1,0201kg¥10,206楽天市場松屋珈琲
¥1,3601kg¥13,608楽天市場旬の珈琲豆 珈琲マーケット
ブルーマウンテン No.1の「生豆」の価格

焙煎豆の価格は平均して、¥1,806/100gでした。

100gあたりの価格価格サイトショップ名
¥2,800100g¥2,800Amazon湘南福猫
¥1,3701kg¥13,700AmazonBEARS COFFEE
¥1,490200g¥2,980楽天市場京の珈琲豆処 アンダッシュコーヒー
¥1,566100g¥1,566楽天市場ニシナ珈琲
ブルーマウンテン No.1の「焙煎豆」の価格

おおよそ、43%節約できます!



筆者が独自に調査したものであり、結果については、あくまで参考程度です。また、2022/11/2の情報であるため、情報が古くなっている場合がありますのでご注意ください。

自家焙煎するメリット

  • 節約できる
  • 焙煎具合を調整できる
  • 自分で焙煎したコーヒーが飲める
  • 友人などへのプレゼントに使える

自家焙煎するデメリット

  • 最初のうちは失敗する可能性がある
  • 手間がかかる
  • キッチンなどがチャフで汚れる
  • 高価な焙煎機を買う場合、初期費用がかかる

※チャフとは、加熱中に「コーヒー豆から剥がれる薄皮」のことをいいます。

焙煎前にハンドピック

コーヒー豆の等級によっては、「ハンドピック」といわれる、欠点豆(欠け豆や虫食い豆)や麻袋の繊維を取り除く作業があります。先日、実際にハンドピックしたところ、このような欠点豆や異物がありました。

このような欠点豆や異物をハンドピックで取り除く作業は、少し大変ですし、初めはかなりの時間を要します。ですが、徐々に慣れていき、効率的にハンドピックできるようになってきます。

コーヒーノミキクイムシとコーヒーチェリー

コーヒーノミキクイムシ(学名:Hypothenemus hampei)の幼虫が「コーヒー豆を食べる虫」の正体です。見た目は可愛らしいですが、コーヒーボーラーともいわれる害虫です。成熟段階のコーヒーの実にダメージを与えます。実に卵を産みつけ、かえった幼虫は通り道を掘るため、種子がいたみ、細菌に感染しやすくなります。また、キクイムシの被害を受けた実は、未熟なまま落下するため収穫量が減ります。農家に大きな損失をもたらす天敵です。

コーヒー生豆には、このコーヒーノミキクイムシによる「虫食い豆」が入っているため、ハンドピックで取り除く必要があります。取り除かないとカップクオリティ(コーヒーの質)が下がる原因になります。

焙煎するとコーヒー豆に起きる変化

生豆と焙煎豆の価格を比較する上でとても重要な情報があります。焙煎するとコーヒー豆に次のような変化が起きます。

体積 最大50%増加

水分 10〜12%から2%以下に減少

重量 15〜20%減少

引用書籍:大人のためのコーヒー絵本(著者:アンヌ・カロン/メロディ・ダンテュルク、発行者:吉田芳史)

体積が最大50%増加するということは、お得になるのかと思いきや、なんと焙煎することで水分量が減り、重量が15〜20%も減少するのだそうです!例えば、1kgの生豆を買って焙煎すると、その重さは800g〜850g程度になるということになります。その点を踏まえて、生豆と焙煎豆の価格を比較する必要があります。ですが、販売店にもよりますが、一般的には焙煎前する前の生豆で計量するため、加味して考える必要はないと考えられます。そのため、今回の調査も表示されている重さのみで価格を比較しています。

様々な焙煎方法がある

生豆のままコーヒー豆を購入し、自分で焙煎することで、安くできることはお分かりいただけたと思います。ですが、そもそも焙煎すること自体ハードルが高いですよね。時間もかかるし、失敗したら元も子もありません。そこで、様々な焙煎方法をかんたんに紹介し、少しでも自家焙煎のハードルを下げることができたら幸いです。

焙煎機で焙煎する方法

一般的には、焙煎機で焙煎を行いますよね。お手頃のものから高価なものまで、多くの種類の焙煎機があります。少し紹介させていただきます。

電気式

スイッチを押すだけで焙煎できるため楽ですよね。高価なものが多いため、なかなか手が出しづらいと思います。ですが、生豆を購入し自家焙煎することで、浮いたお金が焙煎機の金額を上回ることができれば、お得にコーヒーを楽しめますよね。


こちらの焙煎機は、国内クラウドファンディングサイト「Makuake」で、コーヒーグッズの中で最も支援金額を集めた注目のシリーズ。自宅で簡単に焙煎できるコーヒー好きにはたまらない自家焙煎機です。チャフが飛び散らないため、お掃除が楽です。また、電気式のため、とても経済的ですよね。


焙煎中の煙をほぼカットしてくれるロースターです。チャフが自動的に分離し、釜の下に集められるのでこちらもお掃除がかんたんです。見た目もインテリアにマッチしますし、温度設定は6段階で、焙煎時間は9段階と、細かな設定が可能です。少しお値段が高めなのが悩みどころです。


コーヒー豆の焙煎以外に、ポップコーンをつくったり、アーモンドやピーナッツをローストすることができます。

ガス式

焙煎所などでは、大量のコーヒー豆を一度に焙煎するため、ガス式を使うことが一般的ですが、一般家庭では一度に少量のコーヒー豆しか焙煎する必要がないため、ガス式を使うことは滅多にありません。また別の機会に記事にしたいと思います。


電気式でガスコンロ等でローストするもの

こちらは、回転する部分のみ電動式です。ガスコンロの上にセットし、スイッチを入れるとドラムが回転します。一度に最大1.5kgのコーヒー豆を焙煎できるので、業務用としても活躍します。


こちらも同じようにドラムを電気で回転させ、ローストはガスコンロなどで行う焙煎機です。ガラスドラムで中の様子がよく見えます。


手動式

アウトドアでも活躍するおしゃれなロースターです。カセットコンロの上に置き、キャンプなどで焙煎すれば、最高のコーヒーが楽しめそうですね!

その他、こんな方法も

焙煎機を買わなくても、家にあるものを使ったり、安価な代用品で焙煎する方法もあるので、ご紹介します。

銀杏煎 豆煎器で焙煎

銀杏用の豆煎器でも焙煎ができます。ガスコンロなどの上で火加減を調節しながら、ハンドローストで焙煎する器具です。お手頃なお値段なため、焙煎をやったことがない方でも挑戦しやすいですよね。

フライパンで焙煎

あまり一般的ではありませんが、フライパンでも焙煎はできます。一度挑戦してみてはいかがでしょうか。ソロキャンプなどで焙煎にチャレンジしてみても楽しそうですよね。

フライパン焙煎に挑戦した記事はこちら。

焙煎直後から劣化がはじまる

コーヒー豆は、焙煎直後から劣化が始まりますワインのように熟成はしません。酸素、湿気、豆に移ってしまう臭い、高温と光で劣化していきます。乾燥した豆は、周囲の湿気を吸収してしまいます。時間の経過につれて、良いアロマが逃げるうえ、脂質が豆の表面に移動して油っぽくなってしまいます。

そのため、焙煎したらなるべく早めに飲むことをおすすめします。目安としては、焙煎後から2周間以内です。また、先述のような劣化を早める要素に気を付けながら保管しましょう。

さいごに

このように、コーヒー豆を生豆で購入し、自分で焙煎できれば、毎日のコーヒーライフを安く、楽しいものにできます!

この記事をきっかけに、自宅でコーヒーを焙煎し、毎日のコーヒーライフを安く楽しむ方が増えれば嬉しいです。


参考にさせていただいた書籍はこちら。

コーヒーについてかなり詳しく書かれている割に、イラストが多く、とても読みやすい本です。カフェの書棚に置いても絵になりますし、お客さんのコーヒーやカフェに対しての理解が深まる上に、休憩時間に読むことでコーヒーに対する知識が深まること間違いなしです!

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